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人と地球と未来にやさしいものづくり

社会インフラを支える①

鉄道や道路、上下水道などの社会インフラは、私たちの日常生活にとって必要不可欠なものです。しかし、これらの設備・施設の多くは昭和期につくられ、長期間にわたり使用されてきたものが多く、緊急的な整備によるものや立地環境の厳しい場所での使用なども加わり老朽化が進行しています。事故が発生した場合、私たちの生活が脅かされる懸念もあり、近年、施設・設備の維持・管理が強く求められています。
そのような環境下、タキロンシーアイグループは老朽化が進む社会インフラの更生、再生に寄与しています。

下水道管きょ更生工法(FFT-S工法)

タキロンエンジニアリング㈱

都市機能を維持する上で重要なライフラインの一つに下水道があり、普及率は77%を超えています。一方、政令指定都市で高度経済成長期以降に大量に整備された下水道管は耐用年数を迎え老朽化が進行しています。近年、下水道管の老朽化などに起因した道路陥没が大小を含め毎年4千件以上発生し、市民生活を脅かす重要な課題となっています。
この課題の解決には、老朽化した下水道管を掘削して新たな管を埋め戻す方法と、下水道管は掘削せずに管内に新たな管を構築する方法があります。前者は、広い工事スペースを必要とし、老朽化した管を掘り起こす必要があり、工期が長く交通事情が厳しい都市部では大きな障害となります。
一方、後者は、既存のライフラインをそのままに最小限の占有スペースで工事が可能で、一日で工事が完了できるなど、多くのメリットがあります。
当社は、道路を掘削することなく、下水道管を強靭なFRP※1管にリニューアルする「FFT-S工法」を開発し、全国で課題解決に貢献しています。

※1FRP:ガラス繊維などの繊維をプラスチックの中に入れて強度を向上させた複合材料、軽量で強度が強いのが特徴

「FFT-S 工法」の概要

①事前調査

事前調査では下水道管の内径を測定し、自走式のカメラを使って老朽化した下水道管内の状態を調査します。この調査を基に材料を作製します。

②材料の引込み

円筒形に加工した特殊ガラスに熱硬化性樹脂を含浸させた材料を下水道管に引き込みます。

③材料の加熱硬化

材料を空気圧で拡張させ、下水道管に密着させた状態を保ちます。その後、蒸気の熱で熱硬化性樹脂を硬化させてFRP 管を形成します。

④完成

硬化は最大で3時間で完了します。硬化後、リニューアルされた管によって塞がれた取付管の穿孔を行い、家庭から排出される汚水の供用を開始します。下水道管延長は100mまで施工が可能です。

「FFT-S 工法」のメリット
  1. 工事による騒音、振動、交通渋滞などを最小限にでき、周辺住民への負担を少なくすることができます。
  2. 道路の掘削規制や埋設されている水道管やガス管などの制約を受けることなく工事を円滑に進めることができます。
  3. 道路掘削時に発生するアスファルトや既設管などの産業廃棄物の発生を抑え、地球環境に配慮した工事ができます。
  4. 既設管と同等以上の強度と既設管にない耐震性を有し、都市環境の安全性を確保します。東日本大震災でも「FFT-S工法」のリニューアル管は、被害は見られないことを追跡調査で確認しています。

担当者の声

生活を支える仕事にやりがいを感じます。

下水道管の更生は人々が生活していく上で、必要な社会基盤を支えている仕事だと思います。そのためやりがいも大きく、自分の携わった仕事が生活に密着した形として見えるため、日々大きな達成感を感じています。
今後、老朽管がさらに増え続けるという課題を克服するためにもより良い製品開発に取り組み、さらなる質の向上に努めていきたいと考えています。

技術部 大阪技術グループ:
平田恭章

社会インフラを支える②

近年、都市における鉄道や道路は高架化・地下化が進み、特にトンネルは深度・距離とも深く長くなる傾向にあります。一方、トンネル工事での地下湧水は大きな問題であり、施工完了後もメンテナンスの点からトンネル内の止水対策は強く求められています。このようなトンネル内の止水にもタキロンシーアイのインフラマテリアル関連製品「ビノンハイドロタイト」が使われています。

交通インフラ整備に使用されるトンネル用止水材「ビノンハイドロタイト」

タキロンシーアイ㈱

「ビノンハイドロタイト」は吸水性樹脂と合成ゴムを特殊製法で加熱成形させた水膨張性止水材です。
加硫ゴムと同様のパッキング効果に適した反発弾性・復元性に加えて、優れた水膨張特性を有し、セグメント用止水材として幅広く利用されています。

渋滞緩和の一翼を担う

首都圏では、長年の懸案であった東京外かく環状道路の全線開通(関越~東名)に向けて整備工事が急ピッチで進められています。これは、関越自動車道路の大泉ジャンクションと東名高速道路の東名ジャンクション(仮称)までの約16kmを全線地下トンネルでつなぎますが、本線シールドトンネルの外径は15.8mと大きく、また最大深度は地下40mと深い位置を通ります。
この整備工事により首都高速道路および一般幹線道路での渋滞解消のみならず、間接的ながら自動車から排出される二酸化炭素の排出量の削減が期待できます。この大深度・大口径のトンネル工事にも水膨張性止水材ハイドロタイトが採用されています。

シールドトンネル使用例

カルバートボックス使用例

国内だけでなく海外でも

“水を持って水を制する”のコンセプトを持って開発されてから30年以上にわたり、トップブランドとして認知され東京湾横断道路やシンガポール・香港の地下鉄工事など国内外の数多くのトンネル物件に採用されました。最近では国内の大型物件はもとより、インドネシア初の地下鉄工事や現在進行中のベトナム初のホーチミン地下鉄工事でも採用され、交通渋滞の解消に向けた交通インフラの整備に貢献しています。

■30カ国、100以上の施設で使用(2017年3月現在)

交通・都市インフラ整備工事に欠かせない存在

山岳トンネル用途では「ビノントンネル防水シート」、地下駐車場、地下鉄駅舎部などのコンクリート打継部には「ビノンハイドロタイト シージェイタイプ」が採用されるなど交通・都市インフラ整備工事の幅広い分野で活躍しています。
長年の経験により技術的な提案から製造、加工、販売までの一貫した対応が可能です。

■さまざまな条件に対応

山岳トンネル向けNATM シート使用例

山岳トンネル向けNATM シート使用例

コンクリート打継使用例

コンクリート打継使用例