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明日を担う新事業創出・新製品開発

競争優位性(強み)

  1. ①2017年4月の経営統合によりポリマー加工総合メーカーとして企業規模・事業ドメインを拡大し、そのシナジー効果を研究開発においても発揮していきます。
  2. ②高度な配合設計技術、設備設計技術、成形加工技術を活用して厚さ数ミクロンのフィルムから十数センチの板(プレート)までを成形加工しています。
  3. ③独自性・優位性のある素材開発、高付加価値機能のフィルムシートの開発、形状(意匠)設計技術の開発、施工技術・新工法の開発を行い、幅広い事業領域でシェアNo.1の製品をもっています。
  4. ④開発を行う上で欠かせない高精度な分析機器とその解析力を持っています。

重点戦略と進捗状況

タキロンシーアイの中期経営計画Good chemistry Good growth 2020のKey Success Factor(以下KSF)である「明日を担う」をキーワードに、オープンイノベーションやコンカレントR&Dをフルに活用し、新規領域の創出だけでなく、短期テーマの開発により既存領域を拡大していきます。
市場変化のKSFには、少子高齢化・労働人口減少としてAIやロボットの普及、スマート化社会としてIoTの活用、自動車のEV化として軽量化や内装材の機能化、住空間の進化として経済性と環境性を両立した住宅などを挙げ、技術開発のKSFとして、長繊維系複合商品の設計、機能性フィルム・シートの設計、ナノ材料系複合商品の設計の3つをコアテクノロジーとして中長期開発テーマを進めています。

開発の目指す姿

開発の目指す姿

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研究開発体制

研究開発活動は、研究開発部門、商品開発部門それぞれの独自活動に加え、部門間での連携により、新事業の芽を次の成長エンジンに育て上げ、新たな収益の柱となる事業の構築を目指し推進しています。
また、生産部門、販売部門と連携したプロジェクト活動や関係会社との協業により、お客様のニーズに応える魅力ある製品づくりの推進、ならびにマイクロプラスチックによる海洋汚染といった新しい社会問題に対応するため、環境保全活動に基づく環境影響に配慮した技術開発・製品開発にも取り組んでいます。

全社新製品検討会の開催

研究開発部と各事業本部に属する商品開発部を交え、タキロンシーアイグループ全体の新製品開発の活性化を行っています。明日を担う新製品の具現化のため、将来の企業の発展成長に向けた取り組みとその推進、ならびに開発体制のマネジメント・推進の仕組み構築の役割を担っています。

新製品・新技術発表会の開催

主に若手技術者が年に一度、全社的発表・審査会の「新製品・新技術発表会」にて自身が取り組んできた技術テーマを発表します。グループ会社内で共有化し、技術や情報の交流を促進することで、研究開発を加速しています。

2019年度 新製品・新技術発表会優秀賞受賞式

2019年度 新製品・新技術発表会優秀賞受賞式

注力技術

ポリマー加工のリーディングカンパニーを目指すために、コモディティ化が進んだ製品のスペシャリティ化、すなわち当たり前品質を超えた魅力的な品質、お客様目線による価値の提供を行いたいと考えています。そのために素材の可能性を追求することで、独自の機能・特性を持った多彩なフィルム・シート・パネル製品の開発に結び付く研究に取り組んでいます。さらに素材の探索と配合の研究、成形加工と周辺技術をそれぞれ組み合わせて、付加価値向上にも取り組んでいます。また、研究において成形した材料や素材の分析評価にも取り組み、タキロンシーアイグループのベース技術を強化することで、製品の品質向上に貢献しています。

環境配慮型製品の開発

環境対応の基本原則である3R+Renewableのうちリデュース、リサイクル、バイオマスプラスチック、生分解性樹脂を重点に開発を進めています。
リデュースについては天然物である澱粉、紙粉などの有機フィラーもしくは石灰石、シリカなどの無機フィラーをポリマーに配合することで、石油由来の資源を低減させています。リサイクルについては使用済みポリマー製品いわゆるポストコンシューマ(包装容器、衛生用品など)を活用し、新たな製品を生みだすことを試みています。また、生分解性樹脂の性能や加工性の改良およびバイオマスプラスチックを使いこなすために、タキロンシーアイの保有する配合技術や賦形技術など、ポリマー加工技術を活用しています。

新製品トピックス

梱包用フィルムの開発

梱包用フィルムとは、宅配用梱包資材に使用されている緩衝材の代替品として、商品を固定するための伸縮性に優れたオレフィン系フィルムであり、段ボール紙に貼り合わせて使用されます。
この梱包形態は、従来の方法と比較して緩衝材の総量を減らすことができることからポリマーごみ削減に貢献、かつ梱包時の作業性に優れています。また、荷物開封後直ぐに内容物を確認できるなど、高級感ある意匠性から陶器などの贈答品や化粧品などの美容品の輸送に使用されています。
現在、お客様へ試験販売を行っていますが、透明性や商品へのフィット感などご好評をいただいております。

透明性と伸縮性に優れたフィルム

透明性と伸縮性に優れたフィルム

すっきりとした見た目の美しい梱包資材

すっきりとした見た目の美しい梱包資材

ダイシングテープ用基材フィルムの開発

タキロンシーアイのコアテクノロジーである機能性フィルム成形技術を活用し、半導体プロセスに使用されるダイシングテープ用基材フィルムの開発を進めています。
今後は、さらに高機能化を目指すことで販売促進に繋げていきます。
※ダイシングテープ:半導体プロセスのダイシング工程における半導体ウエハやパッケージ基板のフレームへの固定に使用される粘着テープ。

人工光型養液栽培システムの開発

SDGs「飢餓をゼロに」の取り組みとして、タキロンシーアイのポリマー加工技術を活用し、安定かつ衛生的にレタスを栽培できる人工光型養液栽培システムの開発を進めています。
また、昨年度に続き、展示会へ出展し、販売に向けたPR活動も行っていきます。

養液栽培システム

養液栽培システム