欧州規格 EN12254について(参考資料)

※以下記載の内容は、弊社独自の解釈が含まれており、EN規格を説明する資料ではありません。

EN12254

Screens for laser working places - Safety requirements and testing
(レーザー作業場所のスクリーン-安全要件とテスト)

この規格は、レーザー放射から保護するための仮設および常設のスクリーンに適用される機能要件と製品へのラベル表示方法を規定しております。

試験に用いるレーザの種類

  • D(CWレーザ):連続的に出力を発振するレーザ
  • I(パルスレーザ):細かい時間間隔で点滅をくり返すレーザ
  • R(ジャイアントパルスレーザ):増幅された高いエネルギーをもつパルスレーザ
  • M(モードカップルドパルスレーザ):モード結合パルスレーザ

スケールナンバー

スケールナンバーとは、AB1~AB10までの10段階に分類され、波長およびレーザの種類と組み合わせて、試験条件および要求値を規定している。

要求される試験

  • 分光透過率(遮へい性能)
  • レーザ照射への耐久性
  • 紫外線への耐性(安定性)
  • 高温への耐性(安定性)
  • 機械的強度
  • 着火性
※レーザ照射への耐久性について(EN12254 Table 2より抜粋)
①:レーザの波長  ②:レーザの種類と必要パルス幅  ③:スケールナンバー(等級)   ④:分光透過率   ⑤:レーザ照射パワー密度、エネルギー密度
例)1064nm D AB6 の場合、以下の試験に耐える。
レーザの種類D(CWレーザ)
レーザのパワー密度2.5×107W/m2
レーザの照射時間100秒間