
新事業の
創出を目指し、
新たな市場を
切り開く
研究開発部
フィルム開発グループ
T.I.
2015年入社・理工学部 理工学研究科
- キャリア
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2015年
入社
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同年
研究所
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2017年
研究開発部 滋賀研究所
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2018年
研究開発部 応用開発グループ
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2020年
研究開発部 総合研究所 滋賀開発チーム
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2022年~現在
研究開発部 フィルム開発グループ
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- 入社理由
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化学メーカーを中心に就職活動を行っている中、タキロンシーアイの合併前のシーアイ化成に関する記事を読み、興味を持ったため、会社説明会に参加しました。説明会を通じて、プラスチックを原料としたフィルムが農業用、建材用などの多様な場面で用いられて生活に密接に関連があることや、新規製品の開発に積極的に取り組んでいることを知り、この会社であれば、やりがいをもって研究開発に取り組めると考え、入社を決めました。

現在の仕事内容について
チームで協力しながら、
新製品開発へとつなげる
私が所属するフィルム開発グループは、フィルム関連の新規製品の開発が主な業務です。フィルム開発グループは環境負荷低減や新規事業分野にあたる新製品開発を目的としたチームに分かれて開発を行っており、私はエレクトロニクス向けのフィルムの開発を担当しております。開発内容は、樹脂材料を原料とした配合の処方設計や加工条件の検討など成形加工に重点を置いた応用開発を主体に行っています。応用開発は、機能性の発現等を目指す基礎開発と異なり、開発品が最終製品となる場面が多くあります。そのため、開発品が出来た段階で営業の方と同行してお客様へ説明に伺うことや、開発品の製品化にあたり品質保証の検証等を行う必要もあります。また、並行して特許出願なども実施しなければならないため、業務内容は多岐に渡ります。これら開発業務をチームで協力して行い、新製品開発へつなげることが開発グループの役目となります。

仕事のやりがいについて
仮説と実証を繰り返し、
会社の柱となる事業を創出する
研究開発業務の使命は、新規事業分野の製品開発を行い会社の新しい柱となるような事業を生み出すことと考えており、新事業の創出の達成を目指すことがやりがいと感じます。新規事業分野の開発は、既存事業の商品開発と異なり、今まで先輩の方々が積み上げてきた技術の蓄積や市場の環境を利用することができないため、参入分野に対する市場規模や動向、技術的な差別化要素などの調査や検証が必要となります。そのため開発のハードルは高く、商品化までの開発期間も長くなります。その開発面のハードルに対して、仮説や実証を繰り返し、お客様の要望を満たして商品化までのステップをクリアするときの達成感は研究開発で得られるやりがいの一つではないかと思います。また、自らテーマを提案し、承認が得られれば実現可能な開発制度もあるので、自由度が高い点もやりがいにつながっています。

これからの挑戦について
既製品を超えるため、
新市場での差別化を目指す
新製品の開発において、後発で市場に参入するためには、既存の製品に対する差別化要素が必須となります。差別化を図る上では、製品の機能面やコスト面が重要な要素ですが、私は特許面においても差別化を図りたいと考えています。市場で先行するメーカーにおいては、後発で参入する企業を抑止することが特許取得の目的の一つとなります。市場における地位を確立するには、先行メーカーの特許権を回避し、まだ特許化されていない技術領域を明確に定め、集中的に特許権を取得することが重要です。今後は、開発で培った知識や経験を基に、知財の知識やDXによる自動化技術を習得することで、特許権を通じた新市場への参入を率先して進められる人材となり、会社に貢献したいと考えています。
※記事内容及び組織名称は、在籍当時のものを記載しています。
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7:30
出社、朝礼、メール確認
周知事項の共有、予定やメールを確認して、一日の業務の優先順位を再確認します。
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9:00
打ち合わせ
開発進捗等の社内打ち合わせや、お客様に対しての開発進捗確認をオンラインで行います。
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10:00
試作
お客様の要望に合ったフィルムを作るために、ラボ機でフィルム化を行い、加工性の評価、及び物性評価用のサンプルを作製します。
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12:00
昼食
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13:00
サンプル評価、資料作成
サンプルの強度等の物性評価やお客様の実工程に則った評価を行い、結果をまとめます。
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15:00
特許調査
開発テーマに関わる先行技術や新しい開発テーマの探索を目的に特許文献の調査を行います。
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16:00
資料整理、メール・電話対応
メール・電話の対応を行った後、資料をまとめ、明日対応が必要な業務を整理し優先順位をつけます。
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17:00
退社

最近は、昨年から始めた弁理士の資格の勉強が忙しいため、趣味に時間を費やすことができていませんが、元々旅行が好きなのでコロナ禍が収まってからは気分転換に旅行に行っています。旅行では観光や食事も楽しみですが、子供が成長するにつれて、アトラクションや動物に対しての子どもの反応を見るのも楽しみの一つになっています。