事業を通じた社会価値創出
事業を通じて脱炭素や気候変動への対応、減災、環境配慮など社会課題の解決に貢献しています。
建築資材・シビル事業
脱炭素社会作り
ポリカーボネート樹脂製高断熱中空パネル「ルメウォール」は、樹脂の特長、当社グループの加工技術を活かして、自然光を取り入れながら開口部からの熱損失を抑制し、照明・空調のエネルギー負荷を効果的に抑える低炭素建築を実現し、地球温暖化対策、脱炭素社会作りに貢献していきます。
抗菌・抗ウイルス
店舗、オフィス向けなどに展開するデザイン性、耐久・耐水性に優れた内装材である粘着剤付き不燃化粧フィルム「ベルビアン」。消臭機能があり、汚れがつきにくく除去しやすいトイレ・屋内施設用防滑性ビニル床シート「ネオクリーン」。これらは、新たに付与した抗菌・抗ウイルス性能によってウイルスを99%以上低減し、衛生的な空間作りを提供します。
リサイクル
インテリア用途の樹脂製化粧シート「ボンレックス」は、イタリアに製造拠点を持つグループ会社Bonlex Europe S.r.l.において、リサイクル原料を使用したPET製化粧シートが開発され、サステナブルな製品提供を実現しています。欧州向けを中心に順調に供給エリアも拡大し続けています。
浸水対策
軽量、高強度であるポリカーボネート樹脂パネル仕様の脱着式止水板「フラッドセーフライト」は、JIS規格の浸水防止性能評価(JIS A4716）において最も高い性能であるWs-6等級相当を有し、近年多発している集中豪雨や台風などによる浸水被害から資産を守っています。
災害対策
異常気象（極端現象）による被害の増加という課題解決に向けた主な対策である、新たな遊水地やダム再生等の貯留施設整備、流域における雨水貯留施設等の整備、堤防整備・強化事業に貢献するとともに、災害で発生した廃棄物の処理場建設へも積極的に取り組んでいます。
インフラ老朽化対策
老朽化したインフラは、災害などをきっかけとし使用停止や事故を引き起こしており、今後そのような事例の増加も懸念されています。このような課題に対し、当社グループは、上下水道関連を中心として、施設の再整備や下水道管のリニューアル事業を推進しています。
高機能材事業
脱炭素・循環型社会の実現
2021年度から事業本部内で「エコプラプロジェクト」をキックオフし、従来の事業領域にとらわれない環境配慮型製品の企画化と、サステナビリティを意識した事業プロセスの提案を目標に調査・検討を進めています。
本活動において、「リサイクルプラスチック」に着目し、2022年度は99％リサイクル材を使用したポリカーボネートプレート「PCECO」を製品化しました。現在はバイオマス廃棄物を活用した製品の企画立案・有効性評価に取り組んでいます。
社会価値創造
今後のEV普及に伴い、バッテリーやモータ等の需要増加が見込まれます。
その製造に用いられるハイブリッドレーザ（青色と近赤外）の市場拡大に向けて、レーザ光遮蔽プレートHTSLA CP807を上市しました。溶接工程等において、安性認性を確保します。
フィルム事業
プラスチック資源循環
農業用ハウスやトンネルの被覆資材、マルチ、サイレージラップなど農業にとって必要不可欠な生産資材であるプラスチック製品を製造販売するメーカーとして、農業用フィルムリサイクル促進協会や農業用生分解性資材普及会へ参画し、使用済の農業用フィルムの完全循環システム構築を目指した諸課題への対応と生分解性プラスチックを使用した資材の開発・利用・普及を促進しています。
環境配慮型製品の開発（ボンセット事業）
ボタニカルPSシュリンクフィルム
植物由来材料を使用したボタニカルPSシュリンクフィルムを開発済でこれにより石油由来樹脂の使用量を低減（石油由来樹脂の使用率10％低減）することでCO2排出量削減に貢献が可能です。一般社団法人日本有機資源協会からバイオマスマークの認定を受けております。
リサイクルできるPETボトルラベル
昨今は飲料や日用品のパッケージデザインが商品競争力を左右しますが、ラベルを剥がして捨てる習慣のない米国では、PETボトルから外さずリサイクルできるラベル素材の開発が急務となっています。主にPETボトル用のシュリンクフィルムを生産・販売し、米国で高いシェアを獲得しているBonset America Corporationでは、APR※認証を取得したリサイクルを阻害しないラベル用フィルム「Bonpet Renew」を開発。市場の主流製品と同等の物性を持つ環境配慮型製品を他社に先駆けて実現しました。米国でのPETボトルリサイクル率の向上に貢献します。
※The Association of Plastic Recyclers
環境配慮型製品の開発（サンジップ事業）
循環サイクル（モノマテリアル）
国内海外市場ともに既存製品をリデュース、環境負荷を減らしていく方針です。また、特に海外市場では包装資材のマテリアルリサイクルに対応したモノマテリアルジッパーの販売を開始します。包装資材のリサイクル性を高めるとともに優れた製袋性能を実現させます。
バイオマス含有ジッパー
植物を原料とするバイオマスプラスチックを一部に使用したジッパーで、枯渇性資源である石油の使用量を削減します。カーボンニュートラルにより、CO2排出を低減しています。
日本バイオプラスチック協会「バイオマスプラ」 認証取得
日本有機資源協会「バイオマスマーク」 認証取得
OKコンポスト取得ジッパー
生分解性樹脂を使用したジッパーを販売しています。一般にプラスチックは、石油由来の合成高分子であり、自然界で分解されにくい性質を有しています。土壌に埋め立てられたり、海洋に投棄された従来のプラスチックは、自然に還ることなく、長期間残留するため、環境問題として深刻化しています。生分解性プラスチックは、自然界に存在する微生物によって分解され最終的に二酸化炭素と水に分解されます。
国内初 欧州認証機関 TÜV AUSTRIA社 “OK Compost”認証取得
その他事業
社会価値創造
半導体分野のさらなる発展に向けて、CPUやメモリ向け回路基板の高機能化（微細化、多層化、3D化など）に貢献する材料、ディスプレイの高画質化やフレキシブル化に貢献する材料の開発・提供を進めています。
信頼性の高いセキュリティ実現のために、鍵の電子化が進んでいます。
当社のマイクロコアレスモータはシリンダー内部に組み込まれることで、鍵を識別し施錠、解錠を可能にし、ピッキングによる解錠リスクを低減します。