表面硬化グレード PCMR
タキロンポリカーボネートプレート表面硬化グレード《PCMR》は、ポリカーボネートプレートのもつ優れた耐衝撃性、透明性、耐熱性などの特長を生かし、更に表面の耐擦傷性を向上させた表面硬化板です。
製品特長
- 表面硬度及び耐擦傷性に優れています。
- 透明性に優れ、光沢が良好です。
- 耐汚染性に優れています。
用途
- 窓ガラス、銀行カウンター、室内の間仕切
- 防護面、機械カバー
- 銘板、計器カバー
- 特殊車輌、ゴルフカートのフロント
- 道路資材用
表面特性
(板厚5.0mmによる実測値)
試験項目 | 試験法 | 表面硬化グレード (屋外用) PCMR56620 |
一般グレード PC1600 | ||
---|---|---|---|---|---|
硬度 | テーバー摩耗 | JIS K6735(△H) | 100回転 | 4.7 | 36.6 |
スチールウール摩耗 | ♯0000による ラビングテスト |
0.0 | 24.0 | ||
鉛筆硬度 | - | HB~F | 2B~4B | ||
促進曝露テスト | サンシャインウェザオメーター 5000hr(△YI) |
0.4 | 18.0 |
(注)テーバー摩耗:CS-10F 500gf×2 (上記数値は試験値であって保証値ではありません。)
スチールウール摩耗:スチールウール(♯0000)を1kg/inch2荷重で10往復させた後のヘ-ズ値の変化(△H)
屋外用表面硬化
グレード
PCMR56600
一般グレード
PC1600
【試験方法】
テーバー摩耗試験:CS-10F 500gf×2 100回 テーバー摩耗試験はすべり摩耗に伴う表面 の耐摩耗性を測定評価するもので 日本工業規格(JIS)およびASTMにも採用されています。
サンシャインウェザオメーターによる黄変度比較
一般物性
(板厚5.0mmによる実測値)
試験項目 | 試験法 | 単位 | 表面硬化グレード (屋外用) PCMR56620 |
一般グレード PC1600 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
全光線 透過率 |
JIS K 6735 | % | 93 | 89 | ||
ヘ-ズ | JIS K 7105 | 0.1 | 0.2 | |||
引張降伏 応力 |
JIS K 6735 | MPa | 65 | 63 | ||
曲げ応力 | JIS K 7171 | MPa MPa |
93 2300 |
93 2300 |
||
曲げ弾性率 | ||||||
シャルピー 衝撃強さ |
JIS K 6735 | kJ/m2 | 12 | 13 | ||
荷重たわみ 温度 |
JIS K 7191-2 | ℃(1.80MPa) | 143 | 139 |
(上記数値は試験値であって保証値ではありません。)
加工性
- 機械加工
一般のポリカーボネートプレートと同様に機械加工(鋸切断、穴あけ)ができます。
- 接着
表面硬化板の表面硬化膜は、耐溶剤性に優れている為、溶剤接着は出来ません。接着部分の硬化膜をサンディング等で除去すると、一般 のポリカーボネートと同様に溶剤接着できます。
- 曲げ加工
別途ご相談ください。