環境

環境指標・環境会計

環境指標

タキロンシーアイグループでは環境負荷低減への取り組みの一環として、グループの各生産拠点における各環境指標の年間のデータを集計の上、分析しています。
そして、グループ各生産拠点での環境負荷低減への取り組みとその結果を評価し、次年度の活動につなげることで、環境負荷低減を推進しています。

省エネ・省資源の取り組み

2022年度タキロンシーアイ全体で「2021年度比エネルギー原単位」「CO2排出量原単位」はともに減少という結果となりました。
各拠点における省エネや歩留改善活動に加え、タキロンシーアイ本体での一部非化石電力の導入によりCO2排出量原単位を改善することができました。

エネルギー使用量と原単位の推移
CO2排出量と原単位の推移

化学物質の管理と低減の取り組み

タキロンシーアイグループでは、環境負荷の大きいPRTR法対象物質の使用量削減に取り組んでおります。
2022年度のPRTR法対象化学物質の排出量は2021年度と比べて微減、移動量は大幅に減少しました。
排出量は生産量の減少により微減。移動量は事業撤退の影響により、マンガン及びその化合物が0になり、フタル酸ビスは化学物質規制(RoHS指令)対応で他物質への切り替えにより、一部の拠点にて大幅減少となりました。

PRTR法対象化学物質の排出量の推移
PRTR法対象化学物質の移動量の推移

水資源の有効利用の取り組み

タキロンシーアイグループでは、限りある水資源の有効活用を図るためにグループ全生産拠点の用水量・排水量を適切に把握しています。
2022年度は2021年度比で用水量は微減、排水量はほぼ同量でした。

用水量の推移
排水量の推移

排出物削減の取り組み

タキロンシーアイでは工場から排出される廃棄物、有価物、専ら物の合計重量を排出物総量とし改善を進めてきました。
また排出物総量を入庫量で割った値を排出物総量原単位と定義し、2020年度から国内グループ会社を対象にして改善を進めてきました。
2022年度は2021年度と比較し国内グループ全体で排出物総量は減りましたが、原単位は増加となりました。

排出物総量と排出物総量原単位の推移

定義

排出物
工場から排出される廃棄物、有価物、専ら物
廃棄物
排出物の中で有価物、専ら物以外のもの
有価物
排出物の中で有価物として売却したもの
専ら物
リサイクルを目的として無償で引き取られる紙、古繊維、くず鉄
排出物総量
排出物の重量(廃棄物、有価物、専ら物の合計重量)

環境会計

タキロンシーアイグループでは、環境保全活動を効率的に進めるために、環境保全活動にかかわるコストと費用対効果を適切に把 握・分析する目的で環境会計を導入しております。その中で環境保全コストとして、環境対策、省エネ・省資源対策、リサイクル等にかかわる投資額・費用額とともに、生産改善活動 による省資源、リサイクルによる費用削減額を算出しています。

環境保全コスト

2022年度は2021年度と比較して投資額が増加しています。屋根の断熱塗装等の大きな対策の投資があったため増加しました。

単位:百万円
分 類 2021年度 2022年度
費用額 投資額 費用額 投資額
(1)事業エリア内コスト 473 129 352 351
内 訳 (1)-1公害防止コスト 63 13 64 67
(1)-2地球環境保全コスト 121 107 131 191
(1)-3資源循環コスト 289 9 157 92
(2)上・下流コスト 228 0 221 0
(3)管理活動コスト 94 2 72 19
(4)研究開発コスト 142 9 55 30
(5)社外活動コスト 14 1 24 1
(6)環境損傷対応コスト 1 0 0 0
(7)その他 0 0
合計 952 141 724 401

環境保全効果(事業エリア内効果)

2022年度は生産量の低下により全体に減少しています。

効果項目 2021年度 2022年度
1.電力使用量 (千kWh) 194,345 164,636
2.二酸化炭素排出量 (t-CO2) 80,914 70,577
3.工場排水量 (千m3) 796 793
4.排出物総量 (t) 12,645 9,346
5.リサイクル率 (%) 92.5 92.1