入社3年目の冬、当時は需給調整室という部署で、部門方針の「全社の在庫削減」の達成に向けてがむしゃらに頑張っていました。3年働いてきた経験や周囲の評判もあり、自分は仕事ができると自信満々でした。ある日、過去の出荷実績をもとに「発注点」や「リードタイム」を使って「適正在庫」を計算し、製造現場の意見を無視して、波板という製品のある品番の在庫品を極端に減らしました。すると年末に予想外の大雪が降り、その波板の出荷が急増。あわや欠品の大惨事になりそうだったところを、製造の皆さんが正月休みを返上して生産し、在庫を補充してくれました。後になって、その波板は雪を囲うためによく使われ、大雪の後に爆発に売れるのだということ、過去の出荷実績が少なかったのは、たまたま暖冬で雪が降っていなかったことを知りました。メーカーとして、欠品はとんでもない大失態です。間一髪のところで助けてくれた周りの皆さんに感謝すると同時に、自分の驕りと甘さをよく実感できた出来事でした。
それ以来、どんな仕事に対しても、周りの意見に耳を傾け、謙虚な姿勢で臨まなければならないと肝に命じています。これからもその姿勢は貫いていきたいです。

同僚の誘いで東京マラソンに応募したところ、結果はまさかの当選。ランニングは全くの未経験でしたが、半年間練習を重ね、4時間57分で完走できました。Withコロナで外出を控えてからは、かぎ針編みにはまりました。編みぐるみやスズランテープのかばん、子どもの帽子やストールなど、これもまたゼロからのスタートでしたが、動画を見て作り方を習得しました。コツコツと努力を重ねることが好きなのだと改めて実感しました。