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Csr Information

CEOメッセージ

充実した人生に、良質な職場を提供する

充実した人生に良質な職場を、充実した人生を会社の成長の源に、との思いから、経営の最重要施策として、「充実人生 経営宣言」を制定しました。

充実した人生に、良質な職場を提供

新しい企業文化をつくりたい

タキロンシーアイは2019年創立100周年を迎えました。永年に亘り弊社の継続的な発展を支えてくださったすべてのステークホルダーの皆様のご厚情にあらためて感謝申し上げます。
会社創立は第一次世界大戦終戦の翌年、それから今日までの100 年の間には第二次世界大戦、高度成長、バブル崩壊、東日本大震災、少子高齢化など私達を取り巻く経営環境は大きく変化をしてまいりました。その間、永い歴史のなかでは様々な経営の困難に直面したこともありましたが、株主様、取引先様のご支援、役員、社員の愛社精神に支えられ、時代の変化に対応し成長を遂げ、そして2017 年タキロンとシーアイ化成が合併、本年、タキロンシーアイとして100周年を迎えることができました。
タキロンシーアイグループは、次の100年に向けて、その節目である2019年、社員とその家族の充実した人生に良質な職場を提供するために「充実人生 経営宣言」をスタートしました。社会が右肩上がりであった昭和、その影響が色濃く残った平成が終わり、令和となった今日まで、会社人生が人生そのものだった時代から人々の価値観は多様化し会社における労働環境も大きく変化をしてきました。
「充実人生 経営宣言」は、社員一人ひとりのライフスタイルを考慮し、能力、向上心があっても育児、介護など様々な理由で会社に貢献できる機会を失ってはならない、社員の充実した人生こそが会社の成長の源であるという新しい企業文化をつくるための会社からのメッセージです。
会社は、社員が働きやすい環境をどんなにハードルが高くても提供しなくてはならない、しかし、その良質な職場を創造するのもまた社員自身であることを、そして「求められる人材像」として社員の仕事への当事者意識を強く求めています。会社の中に一人で完結する仕事はありません。仕事のゴールへの当事者意識を持った社員、多様性を許容する組織、失敗を恐れず挑戦する風土、そんな新しい企業文化をつくることによって今まで以上に皆様のお役に立てるよう努力をしていく所存です。
タキロンシーアイの前身である滝川セルロイド工業所から連綿と重ねた歴史は価値創造の歴史でもあります。「プラスチックテクノロジーで人と地球にやさしい未来を創造する」という使命のもとタキロンシーアイはこれからも「安心」と「快適さ」を提供し社会の持続的発展への貢献を目指し続けます。

COOメッセージ

100年に安住しない。

タキロンシーアイグループは、
社会の持続的な発展へ貢献するためにチャレンジしつづけます。

タキロンシーアイが100年間で積み上げてきたもの

私は、タキロンシーアイになって3年目の2019年4月、代表取締役社長COO に就任しました。会長CEO はガバナンスや経営品質など企業価値の向上に努め、事業経営全般とその執行は主に私が担ってまいります。
2019年は、旧タキロンの前身である滝川セルロイド工業所が1919年に創立してから100 年目にあたります。これまでの100年で築いた地位に安住せず、社会の持続的な発展へ貢献するためにチャレンジしつづける所存です。
当社が100年にわたって事業をつづけられてきたのは、社会が必要とする「モノ」や「コト」を提供し続けてきた証しであり、一つひとつの貢献は小さくとも、社会や産業に有用な価値やサービスの提供を継続し、お客様からもご愛顧いただくという良好な相互関係を築き上げてきたからこそと自負しています。

例えば、建材業界では「波板」のことを「タキロン」と呼ぶ慣習があり、旧タキロンの社名が一つの製品群の代名詞になっていました。これは、私たちがお客様の期待に応えてきた積み重ねの結晶です。そして、その積み重ねの裏には先人たちのたゆまぬ努力がありました。私たちの「今」をつくり、100年間会社を発展させつづけてきた先人たちにあらためて敬意を表します。
こうした先人たちの想いを引き継いで事業を展開している私たちにとって、社会の期待に応え、さらにこれを次の世代に引き継いでいくことが大切な責務であると認識しています。

事業を通じた社会課題解決

私たちは「プラスチックテクノロジーで人と地球にやさしい未来を創造する」ことを使命として定めています。この使命に基づき、長年、「プラスチックテクノロジー」を通じて、人々の暮らしの豊かさや快適さ、便利さなどを提供してきたという誇りがあります。環境に配慮した製品やサービスはもちろん、環境汚染を防ぐためのプラスチック製品を多数社会に提供し、事業を通じ社会課題の解決に寄与してきました。
例えば、インフラ事業に深く関わってきたプラスチック製品メーカーとして、処分の難しい廃棄物や汚染物質の地中浸透を防ぐ各種素材のシートをマーケットに長年提供してきました。
製品の長寿命化も推し進めています。例えば、農業で使われるハウス用フィルムは、過去においては約1 年で張り替えられる製品が主流でしたが、技術の進歩により当社は、3年から5年の耐久性を有する製品も投入してまいりました。さらに耐久性を7~8年に延ばした製品を開発することで、廃プラスチックそのものの発生量を減らすことに取り組んでいます。また、各地のJA や農業関係者の皆様と連携して、使い終わったハウス用フィルムを回収して適正に処理するシステムについても協力しています。このような廃プラスチックの削減事例では、他にもリサイクル原料を用いたシートの開発など、プラスチックごみの減容化とリサイクル資源化を進めています。
2020 年の東京オリンピックに関心が集まっていますが、現在の主な都市インフラが50 年以上前に開催された前回の東京オリンピックに合わせて急速に整備されたものであることはご承知の通りです。この時整備されたインフラの老朽化が大きな社会問題となっています。この対応策として、下水道管の更生工事を目にされた方も多いのではないでしょうか。当社グループ会社のタキロンエンジニアリングが下水道管の更生工事で提供する「FFT-S 工法」は、既設管を交換することなく、ガラス繊維を素材とした特殊な材料を老朽化した管内部に導入し、蒸気で硬化させ、リフォームする工事手法です。古い管材を廃棄物にすることなく社会インフラを再生する。まさに「地球にやさしい」社会課題の解決例です。
気候変動対策では、採光建材事業において、優れた断熱性と自然採光により熱損失を大幅に抑え、建物内のエネルギー消費を削減するポリカーボネート樹脂製大型パネル材「ルメカーボ」など、さまざまな環境配慮型製品をラインアップしています。

タキロンシーアイ

他方で、最近ではマイクロプラスチックによる海洋汚染が世界的に注目され、廃プラスチック問題と同様に、プラスチックが地球環境にネガティブなものとしてとらえられています。しかし、このような今日の社会課題については適正管理下における適正使用を実施することで本質的な問題に至らない可能性があるはずであり、非常に複雑な想いであるとともに、当社ができること・やるべきことはまだまだあります。
当社は、こうした環境や社会インフラへの貢献を100年間積み上げてきました。そしてこれからの100年間もその役割に変わりはありません。地球環境の保全と社会インフラの整備に役立つ技術や製品を開発し、事業を通じた社会課題解決の提案を推進してまいります。

中期経営計画について

統合と同時に策定した中期経営計画「Good chemistryGood growth 2020」は、2020 年に「こうありたい」という想いを反映させて策定したものです。
旧タキロンと旧シーアイ化成は、売り上げ規模としてはほぼ同じでした。しかし、2 社の売り上げを単に足しただけの「1 + 1 = 2」のような統合では意味がありません。
次の100年に向け、事業を発展させていくために、1 + 1 が10にも100にもなるような、さらなる高みを目指さなければならない。その意味で、2020 年の目標値はかなり高く設定しておりますが、手の届かない遠い目標ではないと考えています。
しかし、当社のビジネスフィールドである建築資材、環境資材は、比較的成熟した業界ですので、簡単に右肩上がりで伸びていくことは想定できません。また、国内市場は人口減少局面に差し掛かっていて、例えば住宅着工件数も平成以降ピークの1990年に比べ、現在はその56%に落ち込んでいます。当社は住宅分野でも広く事業を展開していますが、座して眺めているだけで成長することはありません。
やはり新しいことにチャレンジすることが重要です。私自身も折に触れては「イノベーションこそがメーカーの存在意義である」と言いつづけています。
全ての社員が新しいことを考えつづけ、やりつづけ、チャレンジをしつづける中で、新たに成長を支える大きな柱ができ、会社の未来を切り拓くのです。

当社の事業領域には4つのセグメントがありますが、現状維持で良いとは思っていません。
将来の大きな革新が目前に見えている事業分野は、まだまだ成長の余地が大きいはずですので、当社としても積極的にアプローチをしてまいります。
例えば、最近AI による自動運転やパワートレインの電動化などが進み、今後の成長産業として注目を集めている自動車や航空機などのモビリティ分野にも高い関心を持っており、実行に移してまいります。

2018年度の業績について

タキロンシーアイ

2018年度は、中期経営計画の2 年目として、ポリカーボネート製採光建材の生産拠点の集約、環境資材事業のグループ会社再編に着手し、統合効果の最大化とグループ全体の成長力、収益力を強化するための施策を着実に実施し、2020年度の目標達成に向けて成長軌道の確立に注力しました。その結果、売上高は150,650百万円(前年同期比1.9%増)、営業利益は9,080百万円(前年同期比8.6%増)、経常利益は9,200百万円(前年同期比12.1%増)といずれも前年実績を上回ることができました。4つのセグメント別では、建築資材事業、環境資材事業、機能フィルム事業の3つが堅調もしくは前年度を上回る実績となりました。一方、高機能材事業は、各種エンプラ素材とアセテート材が大きく伸長したものの、主力である工業用プレートが半導体・FPD設備投資減退の影響を受けて販売減となり、事業全体としてもこの落込みをカバーしきれず、前年を下回る結果となりました。今後も中期経営計画の目標達成を目指して、事業領域の拡大はもちろん、成長産業への積極的な経営資源の投入および統合シナジーの発揮による事業規模・収益の拡大、構造改革プロジェクトの実施等により低収益事業部門における収益力の改善を推し進めてまいります。

次の100年に向け想い描く、タキロンシーアイの「ありたい姿」

2020年からは、いよいよ次の100年に向けて新たなスタートを踏み出します。まずは長期ビジョンを描き、その「ありたい姿」の実現に向けて直近の課題解決を目指す形にて新たな中期経営計画に反映させていきます。私が重視したいのは、この「ありたい姿」であり、タキロンシーアイ全体で目指していく方向性です。
このベースになるのは、「プラスチックテクノロジーで人と地球にやさしい未来を創造する」という当社の使命にほかなりません。この使命の中に、伝えたいことの全てが集約されていて、この先100 年もこの使命だけは変える必要はないと思います。そして、この使命の実現に向けて価値を創造し、社会に提供していくことが、目指す姿と考えています。
当社はこの「価値」として「安全・安心」「快適・心地よさ」「レジリエンス」「環境」の4点を定めました。社員はもちろん、取引先や株主などに対して、私から積極的に価値創造のメッセージを発信していく必要性を感じています。

タキロンシーアイグループの重要課題

使命を事業レベルで実践していくうえで欠かせないのが、無数とも言える課題に優先順位を付けて、一つひとつ着実に取り組んでいくことです。私たちは新たな経営体制のもとで、使命を実現していく指針として、タキロンシーアイグループの重要課題(マテリアリティ)を新たに策定しました。
当社のマテリアリティは、4点のテーマ(①企業成長の源泉、②個の尊重、③社会への責任、④経営のプラットフォーム)にて構成されています。
1点目の「企業成長の源泉」として、「価値創造を支える企業風土の醸成」と「プラスチック加工技術の深化」に取り組みます。企業風土・文化は企業の成長に寄与し、社会からの支持を得られるための基盤であり、これを軸としてタキロンシーアイグループの価値創造の推進を図っていきます。
プラスチック加工技術はプラスチックメーカーとしての使命、矜持であり、技術を磨き上げることによってプラスチックの可能性を広げ、社会課題の解決に貢献するとともに、タキロンシーアイグループの競争力強化も図ります。

2点目の「個の尊重」では、「ダイバーシティの推進」を取り上げました。社会からの注目度も高く、また、少子高齢化の加速で労働人口が減少している社会背景からも、多様な人材確保は人材育成とともに企業の成長に欠かせない要素です。様々な価値観を持つ「個」を活かすことは競争力の源泉となり、永続的な企業価値の創造につながります。こうした背景から当社は2019年4月に「充実人生 経営宣言」を行いました。
「個の尊重」とそれに連動する社員への支援を「宣言」として社内外に発信し、今後は取り組み内容、その実績と効果を公表することで、当社に対する外部からの評価を高めていきます。

3点目は「社会への責任」です。経営理念に掲げる地球環境保護に対する実行策として、環境への責任にフォーカスし、「海洋プラスチック問題への対応」、「CSR調達の推進」、「環境負荷の低減」、「環境配慮型製品の拡大」をピックアップしました。その中でも海洋プラスチック問題は、2019年6月のG20においても議論された喫緊の社会課題であり、プラスチックメーカーとして対応が不可避です。
また、重要課題への取り組みを契機として、あらためてプラスチックの必要性、可能性を社会に理解していただくための活動に取り組むことは、プラスチック製品を自らの事業の核としている企業の責任でもあります。

4点目の「経営のプラットフォーム」として、「コンプライアンスの徹底/リスクマネジメント対応」と「コーポレート・ガバナンスの充実」の精度を向上させていきます。コンプライアンスとリスクマネジメントは企業防衛の観点からも常に高いレベルでの管理、運用が必要です。取り組み状況、組織への浸透状況を数値化して計画的に管理し、社内外に示すことは、ステークホルダーからの信頼取得とともに社員のロイヤルティー向上にもつながります。
また近年、日本企業への信頼を根本から崩すような不祥事が続いている状況を受け、企業のガバナンスにあらためて注目が集まっていることから、ガバナンスの強化は全社的・総合的なリスクの低減だけでなく、投資家などから適正な評価を受けるためにも重要です。

サステナブル(持続可能)な成長のために

タキロンシーアイグループは、事業を執行していくにあたり、重要課題を前提として、財務的な価値だけではなく環境性、社会性、ガバナンスを経営基盤に取り入れたESG 経営を推進していきます。
その際には、2015年に国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)など、グローバルに参照されているスキームなども積極的に活用し、社会課題の解決と当社グループの事業とをしっかり結びつけて取り組んでいきます。
ESG 経営では、持続可能な社会の実現に資することはもちろんですが、タキロンシーアイグループそのものの持続可能性を追求することも必要です。そのために重要なことが人材です。
「充実人生 経営宣言」は、社員一人ひとりの充実した人生が会社の成長の源となるという想いをカタチにしたものです。「多様な働き方支援」「働き甲斐支援」「健康増進支援」を三本柱として、誰もが活き活きと働ける職場環境の整備を進め、社員がそれぞれのライフステージに応じた働き方ができるような福利厚生制度の強化を図りました。

会社が働きやすい環境を提供するとともに、社員のパフォーマンスの最大化が求められます。経営統合直後から実施した
2社の融合を社員レベルで進める「もっとしゃべろか!」プロジェクトを起点として策定された「求められる人材像 Communicate, Commit, Be Proactive, もっと踏み出す、もっと前へ。」。
タキロンシーアイグループの使命や経営理念とともに、この「求められる人材像」を常に意識できるようであれば、必ずやお客様から期待され、「困ったらタキロンシーアイ」と相談事を受けるような「求められる人材」になれることでしょう。当事者意識をもってチャレンジすることを期待しています。社員の皆さんには、明るく楽しく健康で働いてもらいたいと思っています。そのための支援をさまざまな角度から用意したものが「充実人生 経営宣言」。一方、その支援の下、働きやすい環境で会社に貢献する働きを期待する「求められる人材像」。
この双方向が成り立つとき、会社は成長できると信じています。

私たちの責任

タキロンシーアイ

プラスチックは、原料の調達から廃棄に至るライフサイクルの全てで適正に管理され、資源として新たな命を与えられることで、今後も私たちの生活に新しい価値を提供し続けるものと確信しています。
タキロンシーアイグループは、これまでの100年と同様に、次の100年も、さまざまな社会課題と真􄼨に向き合い、社会の一員としての責任を果たしつつ、皆様とともに「プラスチックテクノロジーで人と地球にやさしい未来を創造する」企業でありつづけることをお約束します。